廣福寺の安産祈願
当山の安産祈願に関しては、以下の流れでおこなっております。
1.子授祈願
厚東氏の「たからくらべ」の故事より(下記参照)
2.腹帯祈願
五ヶ月目の戌の日に腹帯を巻けるように、帯をお加持する祈願です
御持参の腹帯のお加持を行います。さらしを御持参の場合はお加持文を書きます
3.安産祈願
臨月の月初め、もしくは予定日が月初めの場合は前月
4.子育祈願
出産後の育児健康を願うもの
~~~当山の安産祈願の謂れについて~~~
厚東氏の「たからくらべ」の故事から
厚東の領主が家老と「たからくらべ」を行ったところ、自身の金銀財宝にくらべて、
家老の着飾った子供たちの姿に感銘を受け、物より人の素晴らしさに目覚め
当山の観世音菩薩に願をかけたところ、見事姫を授かったという故事
放光菩薩の故事
西院八結二之十八に以下の文があります
「口授云 大唐善寂寺 東廊壁上
張繒畫 観音 地蔵 各一躯
産婦膽禮 異光放之 産生平安
~~~中略~~~
祈産生人 感應掲焉 是故世挙皆号
放光菩薩 具見本傳 無指本軌 云々」
唐の善寂寺の東廊の壁に、絹に書かれた観音様と地蔵様の図がありました。
偶然妊婦さんがお参りしたところ、その二体より光が放たれて妊婦さんを
照らしました。その後無事安産にて出産したとのこと。(中略)これを聞いた
妊婦さんがこぞってお参りしたところ、皆安産であったということでした。
このことから、観音菩薩と地蔵菩薩から放光菩薩が出生し、安産の功徳を
もたらしました。(尤も口伝で本義にはないとのことですが)
このことから、観音菩薩と地蔵菩薩に深い縁のある当山の安産祈願の謂れと
なっております。
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