2005/8/16
作者:昨日激務はラスと書いたのだが、実質的には今日までだったのだ。個別訪問が昨日までで、今日はとある盆踊りの景気づけにまわっていたのだ。しかし、オレには仕事のことだけしか考えないという生活は到底送れなかった。楽器のことなど、煩悩たっぷりすぎるくらいの日々を送っていたのだが、ある日新たなる出会いがあった。とあるメーカーのニックス製品なのだが、ブリッジには“STEINBERGER”の刻印があった。いわゆる、ヘッドレスギターである。一部では“感覚が狂って弾きにくい”といったことも言われてたが、なんのなんの、結構面白い。弾きやすさはあまり変わらない。ただ、トレモロユニットがツマラなかったので、“トランストレム”と呼ばれる特許の塊のようなユニットを仕入れた。だが、この後恐るべき苦悩がオレに襲い掛かってくるとは思いもよらなかった。
作者の苦悩
その壱:弦が専用のダブルボールピース弦である。通常の弦にも対応する為にはナット部分に取り付けるロックユニットが必要。勿論仕入れたが、これが驚異的なものだった。フローティングとでも言おうか、ビス止めなどという本体に固定という概念がなく、弦を張ることによってナット部分にくっつけるという構造である。これによって通常の弦も張れるのだが、恐ろしいまでに弦が張りにくい。全弦をまとめて交換するのは非常に困難。一本ずつの交換でないとマトモに弦交換できない。というか、非常にしにくい。オレはカポタストで弦の位置を固定してロックをかけて交換した。
その弐:ブリッジユニットだが、ある意味テイルピースとブリッジが独立してるとでも言えるような構造である。なんと、ブリッジ部のコマが固定されていないのだ。各々のコマの摩擦(?)と弦によってユニットにくっついているのである。つまり弦が切れたときどっかに飛んで行ってしまうという危険性をハラんでいる。(トレンストレムも同様だった)また、これの恐ろしさは別にもあった。つまり、弦交換のとき全部の弦をはずすと、ブリッジのコマがはずれて、オクターブチューニングはおろか、弦高までわけわかんなくなるのである。弦交換時にオクターブチューニングと一緒に弦高まで調整し直さなければならないのである。
作者:以上の恐るべきことが起こるのである。ここまでくると、1回の弦交換のために相当の時間をかけてもいいという覚悟が必要である。昔のガンマニアのごとくである。しかし、面白い面も持ってるのでしばらく遊んでみようと思う。