2005/10/23
ナレーター:作者はネタ切れとか申しておりますがなんのその、私がかわりにやりましょう。
おんがくだんぎ〜聞きなれない言葉編
音楽には様々な言葉があるのだが、ポピュラーの世界において死語になったりしたものがある。それを解説してみる。
・オーバーバインディングフレット:ギター用語なのだが、標準搭載されている市販品が無いので、言葉のみならずどういうものかさえわからないと思う。要はネックの左右にフレットの部分にまでバインディングがされているもののこと。通常のギターは指板の部分だけなのだが、フレットの両端を包み込むようにしてバインディングしてあるもの。両端弦(1弦と6弦)が演奏中に指板から落ちにくくなる。一時はプロの間でリペアに持ち込んでこういう加工をするのが多かったが、最近ではほとんど見られない。
・リズムピックアップ:最近ではフロントピックアップと言う。主にバッキング時に使われてた時代の言葉。(ブリッジから離れているため、音質が柔らかいのでリズムギター用という考えがあった)近年ではこのピックアップでリードプレイを行うプレイヤーが増えた為、使われなくなった。死語のひとつであろう。(ベースピックアップとも呼ばれていた)
・リードピックアップ:いわずもがなリアピックアップのこと。ブリッジに近い為、リードプレイに適してるという考えのもとについた名称。フロントに対して硬質な音色からトレブルピックアップとも呼ばれていた。ほとんど死語である。
・ウエスタングリップ:ギターの左手のネックの握り方の名称。クラシックやフラメンコのギタリスト以外は殆ど無意識にやっているというもの。要はネックを握りこんで指をフレットに対して角度を付ける握り方のこと。ベンディング等のフィンガリングを多用したり立奏に適したグリップである。別名フォークグリップ、シェイクハンドとも言う。それに対してネックを握りこまずに指とフレットをほぼ平行にする握り方をクラシックグリップという。こちらはストレッチ奏法や座って弾くのに適しているグリップである。
・ヴードゥーボイラース:全くもって聞かない言葉だが、ドラマーのことである。ヴードゥー教の儀式の際、鍋や釜を叩いたことからドラマーの別称になったといわれる。
・パープリンミュージック:本来は中身が無くつまらない音楽のことを言っていたのだが、アンチハードロックの連中によってハードロックの別称として使われることが多くなった言葉。70年代にディープパープルとレッドツェッペリンが2大ハードロックバンドとして君臨した折、パープル+ツェッペリン=パープリンという語呂合わせと理解されてしまった為である。
ナレーター:こんなかんじでしょうか。あっと驚くものもあったのではないでしょうか。しかし、死語は死語。うかつに使うと笑い者にされるかもしれませんのでご注意を。それに関しては当方は一切責任を負いません。