2005/9/25
ナレーター:私が今日は担当いたします。わかりにくいかもしれませんが、ご容赦ください。
ミニおんがくだんぎ 2
ブルーノートのブルーノートらしからぬ使い方
ブルースに欠かせないといわれるほど、重要な位置づけがされているブルーノートであるが、使いようによってはプログレジャズ的なニュアンスを持つフレーズを組み立てることができる。リクツとしてはいたって簡単である。ブルージーさをかもし出すツボをはずすことである。では、そのツボとは一体なにかというと、
・ペンタトニックスケールに於いての装飾及び経過音として使用する。
・メジャーキーにおけるメロディーにマイナー系の音を同居させて、色彩豊かな表現をする。
といったところである。他にもあるのだが、オーソドックスなところでとどめておく。そこで、これらを無視したフレーズというものを考えてみると、今回のテーマであるブルーノートらしからぬ使い方をしたフレーズが出来上がるという寸法である。ただし、ある程度の連符でないと、ディスコード的なニュアンスしか生み出さない。そして、そういう使い方をした場合、ブルージーな雰囲気は皆無である。今日休んでる作者が、現在妙にコレにハマっているようである。ヤツのやり方を書いておく。
・ブルーノートのみでフレーズを組み立てる。
・♭3度の音を主音としたホールトーンスケールを組み込む。
・ブルーノートとペンタトニックとの役割を逆転する。
こんなことをネチネチやってるようである。これらの使い方はあくまでも邪道のひとつで、ブルーノートではなくただのテンションフレーズといった、一種マニアックな部類に入るんではなかろうか。作者自身は面白がってやってるようだが、果たして何人のひとがコレに興味をもつのか、私としても興味津々である。くれぐれもこのマニアックな手法の虜にならないように気をつけてください。