2005/7/16

「二本立ぱーと2!作者の“おんがくだんぎ”その弐」 

作者:ひきつづき第二弾まいります。
Q:レコーディングなどで思ったようなアドリブができません。
A:思った通りにアドリブを弾くことは、なかなか難しいものです。たいがいは録音後、聴きなおした時にどこかしらの不満点がでてきます。単なるテクニック的なものなら、気をつけてやり直せば済む問題だと思います。それ以外の場合はやり直すだけ不満が増えてくるでしょう。この場合の問題点としては自分がどういったアドリブをしたいかが明確でないことが往々にしてあると思います。ではどうするかと言いますと、レコーデイングしている曲用のお決まりフレーズをいくつか前もって作っておくことがいいでしょう。作り方としては、何回かアドリブを弾いてみて気に入ったフレーズをコピーしておきます。それをストックしておくわけです。一部分のみの断片的なものでかまいません。それを組み合わせるわけです。厳密なインプロヴィゼーションとは言えなくなると思うでしょうが、限られた時間と日にちですべて思い通りの内容とポリシーを貫き通すことはまず不可能でしょう。私はレコーディングではある程度無難なところで妥協して(言葉は悪いですが)ライヴでスリリングさを求めるほうがいいと思います。
Q:低音弦でピッキングハーモニクスが出しにくいのですが。
A:低音弦は高音弦に比べて、弦も太く振幅も大きいわけですが、ハーモニクスというのはある意味弦振動を止めてそのポイントの倍音のみを残す奏法です。つまり、太い弦でハーモニクスを出そうとすると、より大きい弦の振幅を止めなければならないわけです。それなりのパワーがいることがうかがい知れます。ピッキングハーモニクスの場合それだけのパワーを生み出すことが物理的に困難ですので出しにくいわけです。では、どうすればいいかといいますと、高音弦の時と比べて弦に触れている時間を長く(相当微妙なのですが)とってみるといいでしょう。ピッキングの後ミュートするくらいの感じでちょうどいいんではないでしょうか。低音弦はハーモニクスポイントもわりあい広めなので、やりやすくなると思います。逆に高音弦のハイポジションの場合はポイントが狭くなるのでシャープに行わないと音が出ません。
Q:1弦と6弦でオルタネイトピッキングをすると弦落ちすることがあります。
A:両弦ともフィンガーボードの端に位置する弦ですので、1弦でダウン、6弦でアップ、それぞれの場合に弦落ちする危険性はあります。強いピッキングの人が弦高を下げたギターを使った場合、より起こりやすくなります。均等にオルタネイトできるにこしたことはありませんが、私の場合、1弦ではアップ、6弦ではダウンを多く使うように心がけております。
Q:アンプシミュレーターの効果的な使い方が知りたいのですが。
A:タイプの違うアンプの擬似音をつくりだすものですが、エフェクトとして使うにあたってピンとこないのもムリないでしょう。もともとアンプシミュレータやマイクモデリングなどというものは、ライン出力をP.Aで操作するときに有効なものであって、エフェクターとして使うキャラクターのものではないのです。にもかかわらず、搭載されているマルチエフェクターが結構沢山あります。それならば、エフェクトとして積極的に使ってみようではありませんか。まず、これらのものは、イコライジングと空間エフェクトの産物といっていいでしょう。そして特色を持たせる為にこれらのエフェクトがかなり強めにかけられています。そこを逆手にとってアンプをブーストさせる使い方があります。つまりトーンブースター的使い方をします。やり方はいたって簡単で、好みのトーンをもつシミュレーターのマスターヴォリュームを思い切り上てアンプに過大入力させます。アンプのほうはなるべくゲインコントロールを下げて音ヤセした分をイコライジングすればいいわけです。また別のパターンではハムバッキングピックアップ搭載のギターや大型アンプを使ってファンクのようなカッティングをする場合(そういうことをする人は稀ですが)小さいアンプをシミュレートしてアンプに送ります。アンプ側は低音域を抑えるセッティングにするといいでしょう。ただ、これらの使い方はアンプの持っている特性を著しく無視するものですから、客からの次のような声に耐えなければなりません。勿体無い”“なんとなくムダ
作者:第二弾もこれにて終了。質問はこないが、コメント可にはしておくのだ。次回はベース編でもやろうかな。


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