2005/7/15
作者:んっんっん。質問事項が全くこないので、独断ですすめていくのだ。
おんがくだんぎQ&A〜ギター編
Q:エフェクター、主にオーバードライブ系を使うと音ヤセがするのですが対策法は。
A:オーバードライブはもともとアンプに対して過大な入出力が起きたときにできる歪みのことで、スピーカの許容入力を超えた時に起こるものと、二段以上のアンプのインピーダンスマッチングの差によって過大入力となり起こるものの二種類があります。前者は歪みにムラが起こりやすくヴォリュームの調整が出来ないというデメリットがありますが音ヤセはありません。後者は歪みにムラが起こりにくくヴォリューム調整も可能であるが音がヤセるというデメリットがあります。2ヴォリュームアンプなどは後者になります。オーバードライブ系のエフェクターは当然後者の方式なのですが、二段以上のアンプを使って歪みサウンドをつくるわけです。そしてアウトプット側に近ければ近い程、アンプの許容入力が小さくなっています。これによって各アンプのインピーダンスマッチングの差をわざとつくり、過大入力を起こしてディストーションサウンドをつくっているのですが、ドライブが掛かるということは波形的にみるとカットされていく要素がでてくるわけです。つまりアンプの段数が多くなればなるほど、細かいディストーションが得られる反面、原音を崩していくことになるわけです。つまり、端折られた部分が多ければ多い程、音がヤセることになります。(1ヴォリュームアンプにパワーブースターをかけるて入力することによってこれと同じ理屈のドライブサウンドを作り出すことができます。)これを解決する方法は、損失した部分を補正すればいいのですが、メーカーやタイプによって違いがあり一概にどうすればということはなかなか言いにくいのですが、パライコやトーンブースターを使って中域を軽くブーストさせるといい感じになるでしょう。但し、あまりブーストすると歪みが荒く聞えるので注意が必要です。その他のエフェクター、特に最近ではデジタルエフェクターやシミュレーターが一般的になっていますが、AD/DAコンバータというブラックボックスを通過させる為、音はアナログのものと比べると更に音ヤセします。この場合、中音域から低音域にかけてかなり落ち込みますので、エフェクターの後にパライコで補正すればいいでしょう。
Q:グライコではダメでしょうか。
A:部分的にピーキーな音を作るにはグライコの方が適してるでしょうが、音ヤセなどの補正にはパライコの方がより適していると思います。
Q:ライヴなどで、なかなか思うような演奏が出来ないのですが。
A:テクニック的なものではないので、どうすればいいかというのはなかなか言えませんが、自分のイメージの40%〜60%の演奏が出来ればOKです。それ以上はプロでも不可能でしょう。ただ、プロの場合は100%というのが限りなく高いところにあるので、そこが、アマチュアとの差になります。
作者:長いので第二弾を書く。つまり今日は二本立てである。二本目に続く。