2005/6/5
K:今日の“おんがくだんぎ”は短いからね。あたしも色々忙しくなっちゃって、書くこともあんましないし・・・。
おんがくだんぎ〜ドラムツーバス編
最近、猫も杓子もツーバスを使うようなので解説してみる。ツーバスのメリットとしては、低音部の増強、連打などが挙げられる。バスドラはロック等の音楽に於いて、リズムの中核を担うものであるから、ツーバスにすることによってパワー、スピード感、両手のヴァリエーションの発展に大いに貢献する。その反面、ワンパターンに陥りやすく、また、アンサンブルに於いては、ベースを困らせてしまうことになる。例えば、バスドラの一定の連打の繰り返しをドラムが提示した場合、ベースのフレーズに制約を与えることとなる。ベースが作り出すべきグルーブをバスドラによって消してしまうのである。仮に8ビートのバスドラ連打をした場合、ベースが1拍半フレーズや4ビートランニングをしても、全くそのニュアンスがでない。そういうフレーズが売りの曲ならば、確実に曲がブチこわれてしまう。兎角ドタバタ連打してるのを聞くが、非常にツマラナイ内容になってしまっているのが実情である。では実際どうやってツーバスを使うかということであるが、連打以外の使い方を書いてみる。
・同時打ち。ボーズさせるとも言うが、左右同時に打つことであるが、パワーアップという面で非常に効果がある。
・左でリズムキープして右でヴァリエーションをつける。ボーズされるところと、されないところができるため、強弱がつけやすく、シンコペーションにも対応できる。リズム的メリハリをつけるのに良いとされる、基本的なツーバスの使い方であるが、ピッチの違うバスドラを使う場合の必須的な使い方でもある。
・フィルに絡ませる。様々なパターンが考えられる。装飾的なフレーズから、シンバルの連打にバスドラがついていくことができるため、スネア、タムのみならず、シンバルなどもフレーズに組み込むことができる。
など等、色々研究してみるのも面白いであろう。
次に注意点を書いてみる。
・左足の訓練が必要。ハイハットとバスドラではペダルの踏み方に違いがある。MT車に乗っている人はわかりやすいと思うが、クラッチの踏み方でブレーキを踏んだらとんでもないことになるのと同じリクツである。
・ツインペダルを使う場合、ボーズさせると間違いなくパワーダウンする。どちらか一方のビーターがミュートすることになるためである。
・連打はどちらの足からでもよいが、ハイハット側の足が表拍にくるほうがしっくりきやすい。勿論、どちらからスタートしてもよい。ヘビメドラマーの場合(ヤツはツーバスをあまりやらないが)リズムパターンによってスタートする足わ変えているようである。(シンコペーションの場合は左足から、通常の連打やフィルは右足から各々スタートする)
・両手両足のバランスを考える。ちぐはぐになったり、基本ビートが手と足で違ってしまいやすい。(こういう状態をシャバダバと言う)
・体が安定させにくくなる。体が安定しないとリズムキープが難しくなる。
など等が注意点(途中、注意点ではないものもちらほら・・・)である。ただ、確実に言えることは、ワンバスがギクシャクしてたらツーバスなんて絶対にできっこないということである。タムを増やすのとはワケが違うのである。ワンバスとツーバスは全くの別物としてとらえるほうが良いであろう。
K:以上で今日は終わり。次回はなにを書こうかしら・・・。