2005/5/8
ナレーター:今日は先週に引き続いての“おんがくだんぎ〜ドラム編”です。K様はコメントしないそうなので早々に始めます。
おんがくだんぎ〜ドラム編
初級編@
同時打ちの練習。両手両足ともに同時に叩く。手は一方がスネアでもう一方は任意の楽器(シンバルは除く)、足は右がバスドラ、左がハイハット。メトロノームを使って同時に叩く。テンポ100〜150くらいの間で8分音符を叩く。各楽器の音量バランスを合わせるのに効果がある。但し、大きな音を出すこと。両手はフルストロークで両足も出来る限り強くキックする。小さい音量では練習にならないし、バランスもわからない。余談だが、大音量でできないものは小音量では更にできない。
初級編A
四種類のストロークをマスターする。これは、次に叩く為にスティックを準備するという意味合いがある。速いフレーズが叩けなかったり、アクセントがつけられなかったりする場合、ほとんどがこのストロークが出来てないことが多い。基本的に意識する必要はないが、高度なルーディメントやゴーストノートなどストロークを無視しては通れないものがある。
A;フルストローク(アクセントストローク):スティックが打面に対して垂直の位置からショットして、またもとの位置まで戻す。テンポが遅い場合は腕の振りも使う。
B;ダウンストローク:フルストロークと同じ位置からショットして、その後スティックをもとの位置に戻さずショットした位置で止める。打面の反動を指でスクイーズしてころす必要がある。
C;タップストローク(ノンアクセントストローク):スティックが打面と平行に近い位置からショットして、同じ位置に戻す。フィンガリングショットなどはこのストロークの応用。
D;アップストローク:タップストロークの位置からショットして、その後スティックをフルストロークの位置まで戻す。打面の反動に手首の返しを使って振り上げる。
以上のストロークだが、ほとんどが複合でつかわれている。たとえば、ダブルストロークはダウン、アップの組み合わせ(プレスロールのようにタップストロークオンリーのものもある。)トリプルストロークはダウン、タップ、アップ、の組み合わせ等、様々である。一例として16分音符の1つ目にアクセントをつける場合、1つ目をダウンストローク、2つ目と3つ目をタップ、4つ目をアップストロークとやれば、不必要な力を使わないで目的が果たせるわけである。
初級編A
フットペダルについて。先ずバスドラのペダルの踏み方だが、踵をつけたままの方法と踵を浮かしたままの方法がある。どちらにもメリットとデメリットがある。まず、ダウンヒール(踵をつけたまま)のメリットは音量差がつけやすい、踵を支点にするため足が安定する。デメリットとしては基本的に音量が小さくなる。つぎにアップヒール(踵を浮かしたまま)のメリットは大音量が出しやすい、スライド等の奏法がやりやすい。デメリットとしては音量差がつけにくい、支点がないため足が不安定になりやすい。
A;ダウンヒール:通常は爪先の力でもってペダルを踏むのだが、アクセントをつける場合、ショット後に踵をあげる。連打の場合、足首の力を抜いてペダルの反動を爪先でコントロールする。ジャズ系ではこちらの踏み方をするプレイヤーが多い。
B;アップヒール:腿の力でもって足裏全体でペダルを踏む。アクセントをつけるというよりも、小さい音を出すのが難しい。連打の場合、一打目を爪先側で、その後ペダルの反動を足裏全体でコントロールして二打目を踏む。ロック系ではこちらの方法を使うプレイヤーが多い。また更に速い連打の場合、フットプレート上で爪先をスライドさせて連打を打つスライド奏法などをつかう。
次にハイハットペダルの踏み方だが、バスドラペダルと違って連打はほとんど無い。一般的なのは踵をつけて踏んだ後に踵を上げる方法であるが、早いビートの場合はじめから踵を上げた状態で踏むこともある。最近では速いビートの曲が多いせいかこちらの踏み方をするプレイヤーが多い。
どちらにおいても足首の使い方と脛の筋力を鍛えることが必要である。また初心者などはアップヒールにした場合、バランスをとる為か、上体を後にそらし気味でプレイするのを見かけるが、手の動きに影響をきたすので、重心の位置がはっきりわかるまで、ダウンヒールで練習することを薦める。重心が安定しなければ、ツーバスなどもまず不可能である。
中級編
ルーディメントの練習をする。スティックコントロールが理解できるうえ、曲においてもアクセントなどで非常に効果がある。フラム、ラフ、パラディドルなどの練習になるほか、手順を解決させる為のノウハウや上記のストロークをマスターするのに非常に役に立つ。アメリカ、スイス、フランスなどの種類が豊富にあるが、とりあえずとしてはアメリカのものが手頃かつ系統だってまとめられているので良いと思う。手順やフレーズに行き詰まったりしたときにも、非常に良い材料となる。
上級編
K:やっぱダメだった。今日はこれ以上書けない。悪いけど、また次回に続くにしてもらえないかしら。
ナレーター:K様。作者にツッこませる口実になってしまいますが。
K:それでもいい。あたしは疲れた。今日はこの辺で終わり!
ナレーター:しかし、三週つづきでは・・・。
K:ほほぅ。あんた、あたしに指図する気?
ナレーター:お疲れ様でした。
K:じゃ、いいのね。また次回にするから。上級編以降は更に難しくなるから、覚悟しときなさいね。