2005/4/24
ナレーター:好評なのか不評なのかわかりませんが、とにもかくにも“おんがくだんぎ”パート3をお送りいたします。それではK様、よろしくお願いいたします。
K:ちょっと待ちなさいよ。日曜のネタがないから、あたしを利用してるように感じるんだけど・・・。
ナレーター:K様、本番中です。
K:ここまではオフレコでしょ?
ナレーター:いいえ。
K:げっ!
ナレーター:それではどうぞ。
おんがくだんぎ パート3 ベースについて
ベースは和音の基礎とリズムをつくりだす重要なパートである。大別してジャズなどで使われるウッドベース、ポピュラーに使われるエレクトリックベースなどがある。殊にエレクトリックに関しては、1951年フェンダー社が開発発表してから、爆発的な発展を遂げ、サウンドや奏法においてもギターからの転用や独自のものが編み出されていった。
基本編
コードフォームをおぼえる。ベースはほとんど単音で演奏するため、コードフォームをおぼえる必要がないという輩が時々居るが大間違い。ダブルストップなど複音のフレーズを弾いたり、オリジナル曲の中に用いる場合、フォームについての知識がなければ、運指にムリが生ずることがある。
初級編
スケールをおぼえる。ポピュラーにおいても一種のメロディー楽器として位置づけられるようになってきた現在、ルートのみのベースパターンは通用しなくなってきた。ギターと同じようにスケールを使ったフレーズにも精通しておかなくてはならない。4ビート系のランニングにおいても、コードトーンのみのフレーズから抜け出すためにも、様々なスケールに通じておく必要がある。3ピースバンドなどでよくあることだが、ソロになると途端にコード感や音圧がなくなるのは、ベースのフレーズに問題がある場合が多い。
中級編
ピッキングスタイルをマスターする。2フィンガーピッキングが基本ではあるが、ピックを使う方法、変則的テクニックとしては3本の指を使うトリプレッツなどがある。フィンガーピッキングのコツとしては右手のフォームを安定させること。まず、親指をピックアップか弦上(おもに4弦)において手首を安定させ、クラシックギターのアポヤンド奏法のように、打弦直後、次の弦で止めるようにする。トリプレッツも同様である。ピック奏法についてはギターとほぼ同じであるが、弦によってアタックが変わってくるので注意が必要である。
上級編
リズムトレーニングをおこなう。リズムの要は勿論ドラムであるが、グルーブさせるためにはベースのリズムが重要になってくる。チョッパー奏法などを使用する場合に特に重要である。つまり、リズムのエッジを強調する奏法なので、リズム自体が不安定では話にならない。また、アンサンブルにおいて、ギターやキーボードなどのコード楽器、ドラムなどのリズム楽器の両方をまとめなければならない。というのは両方の要素を持ち合わせているためである。まったくもって極限的な中間管理職パートである。故にリズムに関しては、ドラム以上に精通しておかなければならない。
番外編
様々なギター奏法が取り入れられているが、要不要を見分けなければならない。ギターのようなフレーズや奏法を連発する輩が居るが、そういう輩は速やかにギターに転向すべきである。というのは、ベースというパートを著しく逸脱してしまう危険性があり、曲を壊してしまうからである。リードベースなどという言葉が昔流行ったが、ほとんど無意味に近いのではないだろうか。ベースにライトハンド奏法はいらない!
K:・・・・・・。
ナレーター:K様が固まってしまいました。ということで今日はこのあたりでおしまいにしましょう。
このあとナレーター沈められる。